腸内の老化は1,食事 2,ストレス、3,薬によって進んでしまう
- 食事
- 食べ物はまず小腸で消化吸収されてその残りが大腸に行く。大腸での腸内容物の動きはとてもゆっくりで時速10センチ程度。そこで消化しきれなかった食べ物の残りや老廃物、そして分泌物がエサとなり腸内細菌はどんどん増える。腸内には多くの腐敗菌が住んでるので腐敗現象が起きる。特にタンパク質、脂肪、糖質の中でも砂糖のような消化しやすいものだけを含んでいる食事をしている人の腸内ではpHがアルカリ性に傾き、腸内の腐敗作用が活発になる。便秘になる、というのも同じような状態である。
- タンパク質や脂肪に偏った食事を続けていると、腸内腐敗が進み有害物質が大量発生する。そしてアンモニア、アミン、インドール、硫化水素などは肌荒れ、頭痛、めまい、吐き気などを起こす。
- 腸内の腐敗、が小腸で起きると下痢を起こす。逆に便秘をすると大腸内に様々な腐敗物が溜まって動脈硬化が促進される
- 慢性疲労症候群「疲れがいつまでも抜けない」「イライラする」「吐き気がする」「めまい」「肌荒れ」「便秘」「高血圧」
- これらはいずれも腸内に消えた悪玉菌、そして悪玉菌による腸内腐敗の影響。解消するためにはまず食事内容を改善すること
- ストレス
- 腸内フローラはストレスによっても変化する。
- 例1。NASAにて有人飛行を成功させる研究の一つとして、宇宙飛行士の腸内フローラの動きを調査。その結果、彼らが不安という精神的ストレスにさらされた時、腸内の悪玉菌が異様に増加していた
- 例2。ある殺人事件の犯人の腸内フローラを調べたところ、悪玉菌が増加していた
- 上記の例は極端だとしても、似たようなケースは日常にもある。
- 試験前の下痢、慣れない環境での便秘などはストレスが原因で腸内フローラが変化している。
- 薬
- 薬が腸の中に入ってから最近の代謝を受けて、毒性の強い物質に変えられた結果、無菌動物では起こりえない現象が起きる
- また食品添加物や医薬品、化粧品に使われている合成着色料のうち、アゾ色素は腸に入って分解されるが、その時毒性物質ができることがある、と言われている。
- 特に黄色4号という色素の場合、ぜんそく、じんましんなどを引き起こすことがある
- 免疫というのは、我々の体を細菌やウィルスの感染から守るための重要な働きであり、この働きは身体のあらゆるところにあるリンパ組織が分担、リンパ球、プラズマ細胞、マクロファージという種類の細胞が主役を演じることがある。
- 腸内細菌は免疫を刺激することも免疫を落とすこともある
- 刺激して免疫を活性化させるだけなら好都合だが、免疫力を弱めてしまうのは大問題。そのような細菌を体内に多く持っていると身体の抵抗力が低下
- 病気にかかりやすい体質になってしまう
- まず問題なのは年を取るとビフィズス菌が少なくなりウェルシュ菌が増加するという現象。
- ビフィズス菌は老化してくると数が少なくなったりいなくなったり善玉菌の代表格であり、その菌体部分には免疫力を増強する物質が含まれている
- 一方、ウェルシュ菌は、年を取ると急激に増え免疫抑制に働く可能性を持つ、悪玉菌の代表格だ
- 免疫を抑えるような菌が増えて、免疫を賦活するような菌が減るというのは非常にまずい現象、全体的に免疫力は低下して老化にますます追い打ちをかけるようなものである
- 免疫機構がうまく働かなくなるとぜんそくやリューマチといった自己免疫病といわれる病気になりやすい。いずれも老人に多く見られる病気だが、もし若くして患ってるなら、腸内フローラ対策を真剣に考えたほうがいい。実際の年齢に関係なく腸内年齢が老化している可能性が高い
- 免疫賦活剤(免疫賦活剤)生体の免疫機能を活性化させ、低下している防御力を増強させる薬物
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